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海外在住の青年が織り成す日常模様。

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いきなりステーキ銀座1号店が”いきなり”の閉店へ。その背景には何があったのか。

みなさん、こんにちは。 coszaemonです。

 

いきなりですが、”贅沢な食べ物”としてまず思い浮かぶ物は何ですか??

 

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やはり”ステーキ”が真っ先に上がってくるのでは、、、そのステーキを一気に”身近な食べ物”として世の中に認知されたお店と言えば、あの”いきなりステーキ”ですよね。

当初は業績好調で店舗拡大を続けたいきなりステーキでしたが、人気に限りが見え始め、ついに業績不振に陥ってしまいます。その影響で店舗の縮小をせざるを得ない状況に。そして今回銀座の1号店までもが3月をもって閉店することが決定されました。

 

いきなりステーキの1号店閉鎖はなぜ"いきなり”決定されたのか。今回はこのいきなりステーキの一連の閉店の経緯について迫ってみたいと思います。

 

 

いきなりステーキとは

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いきなりステーキは2013年東京銀座に1号店がオープン。スピーディーなチェーン展開で2015年までには東京都内に46店舗、全国に64店舗を出店するまでに成長しました。翌年2016年全国100店舗目を達成。2018年には 全国300店舗まで店舗の拡大が続きました。同年11月秋田東通店開店により全47都道府県への出店を達成。2018年の時点で366店舗を出店するに至りました。

いきなりステーキは直営店のみならず、フランチャイズ展開も始めます。2017年に「幸楽苑」を展開する幸楽苑ホールディングスとのフランチャイジーとして契約を締結。このフランチャイズ化も大量出店に火がついた要因となりました。

出店の勢いは止まることを知らず、同じ年の2017年「ニューヨークイーストビレッジ店」がオープン。海外にまで”いきなり旋風”が吹き荒れることとなります。2018年9月時点ではニューヨーク市内に9店舗を展開するまで海外出店を果たすこととなります。

しかし、このアメリカ展開が裏目に出てしまう結果に。アメリカでは、ステーキは特別な日にスーパーで買うか、高級店で食べるという習慣が根強く、手軽なステーキ店というニッチな市場開拓に苦戦し、2019年初頭にはニューヨーク市内11店舗のうち7店舗が閉鎖となってしまいます。

店舗数を増やすことで売り上げを確保する戦略を取ってきたがやがて店舗の飽和状態となっていきます。2018年4に既存店売り上げが減少に転じ、2019年12月期第3四半期には赤字となってしまいます。これを受けて、「お客様のご来店が減少しております。このままではお近くの店を閉めることになります」と苦境を表明する社長自筆のメッセージが全店舗に掲示して苦しい現状を世間に公表する事態となりました。

 

なぜ今回1号店までも閉店となったのか。

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店舗拡大で順調に見えたいきなりステーキの店舗閉店。銀座1号店の閉店を決めた理由について運営会社のペッパーフードサービスは「不採算店舗であるため」と説明。他店舗が苦しい中、本丸である1号店は大丈夫だろうという予想はあったかもしれません。しかしやむに止まれずの今回の閉店決定は経営環境が相当に悪化していたことに示す結果となってしまいました。

 

まとめ

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今回は手ごろな価格でステーキを楽しめたいきなりステーキの銀座1号店の”いきなりの”閉店について記事にしました。

コロナで倒産件数が増加する中、次から次へと有名店がなくなっていくのは何とも寂しい限り。首都圏も緊急事態が解除されたとはいえ、感染者がリバウンドの様相を見せる中、引き続き忍耐の時間は続きそうですね。

そして手ごろ価格で私たちの胃袋を満足させてくれる飲食店がこれ以上”いきなり”潰れないようできる限り多く利用していきましょう!