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海外在住の青年が織り成す日常模様。

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高齢者の移動手段となり得るか?電動車いすの普及について考察してみた。

みなさん、こんにちは。

 

coszaemonです。

 

高齢者の自動車事故が最近深刻な問題となっていますねー。

 

高齢者ドライバーが安心して運転できる代替移動手段を考える時代に来ているわけですが、そこで浮上しているのが

 

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(引用:電動車いす

電動車いす。

 

今回は、この電動車いすが果たして車のように普及できるのかを考察してみたいと思います。

 

 

電動車いすとは

 

電気モーターを搭載した車いす。モーターの動力による走行が可能なもので、1912年にイギリスですでに動力車いすが誕生したことがきっかけで世界に広がっていく。その後アメリカで1915年開催のサンフランシスコ万国博覧会で病人者移動用で採用、1956年ごろ最初の量産型のモデルが作られた。

 

日本での第1号は1968年八重洲リハビリ社によるものと言われている。日本での生産は当初手作りなどにより各地で作られていた模様だが、開発が年々普及。1977年に電動車椅子JISが制定され、以後各メーカーが製造販売に参入することになった。

 

電動車いすの操作方法

 

操作は主にゲームコントローラーに似たジョイステックを使って操作する。移動には左右に備わった駆動輪の回転数で旋回していく。一方、パワーステアリングを使用した前輪キャスターの進行方向を電気モーターによって直接操舵することで旋回できる装備型も誕生。

 

近年では中輪駆動方式が誕生。この中輪駆動方式では旋回性能を向上させて、乗っている人の真下に駆動輪を装備することで、方向を変えたときに搭乗者を中心に向きを変えられるので、ごく自然に向きを変えることが出来てさらなる移動の利便性にも寄与している。

 

品質や利便性も向上

 

利用者の置かれた環境にも余念がない。障害者の方には手が十分に動かせない方もいる。そこで足でジョイスティック操作するためのオプションも用意されている。しれだけでなく、口や顎、額など、なにかしら身体の可動部位が存在すれば複数のスイッチを組み合わせて操縦が可能になっているという。

 

また、息を吹き込んで操作するストローのようなスイッチで動かせる車いすもあるというから驚きです。

 

すごいですねー、知りませんでしたー。

 

この電動車いすが免許を返納後の高齢者の”足”として定着するのか、大阪にある大阪マツダの取り組みを考察してみよう。

 

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カーディラー イメージ

大阪マツダは6月に創業100周年を迎えた老舗ディラー。5月より、自動車からの買い替え需要を見込んで店頭販売を開始。

 

しかし、排気ガス削減に配慮したカーシェアリングの拡大や高齢者の免許返納などを背景に国内で自動車販売の減少が懸念される中でもお客様とのつながりを保てる方策がないかと検討してきた。

 

75歳以上の高齢者の免許返納率は5%程度とまだまだだが、返納は増加傾向にある。高齢者が安心して電動車椅子を利用できるような戦略を考案していたところ、コンパクトで小回りが利き、多少の坂道や段差も問題なく乗り越えられる車いすを模索していたところ横浜にある電動車椅子ベンチャー企業「WHILL(ウィル)」が製造する「モデルC」に目がとまったという。

 

6月下旬には大阪マツダの店頭に並んだのが、このモデルC。マツダの小型オープンカー「ロードスター」と隣り合う形で展示されていたというからかなりの熱の入れよう。ちなみにこのWHILLの希望小売価格45万円とのこと。

 

参考: https://whill.jp/model-c

 

うーん、高いという印象、、、、

 

市場は一気に拡大傾向

電動車いす安全普及協会によると、平成30年の出荷台数は2万4772台となり、直近5年間で5千台以上増えた。高齢ドライバーによる事故が社会問題になっただけでなく、29年3月施行の改正道交法で75歳以上の免許更新の際の認知機能検査が厳格化されたことで、需要が一気に押し上げられた可能性がある。

 (出典)

headlines.yahoo.co.jp

 

普及にはまだまだ課題も

警察庁の調査によると平成30年に運転免許を自主返納したのは約42万人でうち約30万人が75歳以上とのこと。2年連続で40万人を超えてきた。しかし、近所に公共交通機関がない家庭には車が”移動の足”として依然手放させないの事実。

 

また、たとえ用意できても高速バスや、乗降方法が前乗り前降りの路線バスでは、手動型と比べ、電動型は折りたたむことができないため、利用できない場合が多いのも普及のハードルになっている。 

 

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そして、電動車いすを自動車と同じ乗り物という感覚にさせるアイデアも要求される。電動車いす=障害者が利用する乗り物というイメージが先行しているからだ。今後魅力的にデザインや手頃な価格設定をどこまでできるかが早期普及のカギになってくるでしょう。

 

まとめ

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 今回は高齢者の移動手段としての電動車いすの普及について考察してみました。日本全国どこに住んでいても利用可能で心理的な負担もない車いすの普及が求めらる中、大阪マツダに代表されるカーディラーが動き出したことは大きな第一歩でしょう。

 

これ以上高齢者の自動車事故を増やさないためにも一人でも多くの高齢者が安全、安心して使用できる電動車いすを多くの高齢者は期待しているはず。

 

近未来、”電動車いす専用道”が開通して気持ち良く運転する高齢ドライバーを見る日が来るのでしょうかねー。